●荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展
時が過ぎるのは早いものでもう昨年の記事になってしまいますが、
昨年2012年、「ジョジョの奇妙な冒険」作品25周年を記念し、
荒木飛呂彦先生初の原画展「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」が、
仙台(7/28〜8/14)と東京(10/6〜11/4)で開催され、
めでたく大盛況のうちに終了しました。
「ジョジョ展」ではいくつかデザインを担当させて頂きましたので、
遅ればせながらその内容をブログに記しておきたいと思います。
★「ジョジョ展」ロゴタイプ

まずは「ジョジョ展」ロゴタイプ。
何案か作って、荒木先生に超即決で気に入ってもらえたロゴ。
実はこれ、元々は昨年装丁させて頂いた
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のロゴと同書体のデザインで、
下にある英文も全部それに合わせて作字してあります。
元々は露伴のために作った書体なんですが、
試しに「ジョジョ展」用に作ってみたらズキュウウゥゥン!とハマリました!
個人的にもこの書体かなり気に入っていて、
将来、ARAKI FONTとしてフォント化できたらいいなあ〜と思ってみたり…。
ひらがなカタカナ英字数字だけならわりとすぐできそうだけど、
漢字全部とかどれくらい時間かかるんだろう…?
誰かやってくれな・・(略)
老後の趣味でフォント作成しようかな?(笑)
(デザイン:小林)
★B1ポスター1種(東京展のキービジュアル承太郎とイギー)

「ジョジョ展(東京展)」のキービジュアルである
描き下ろしの富士山と承太郎&イギーのイラストに
ジョジョ展の英文ロゴver.をシンプルに配置したイメージポスター。
(デザイン:小林)
★B2ポスター10種(歴代ジョジョ)
荒木先生の希望もあり、ポスターは原画そのままではなく、
イラストにそれぞれタイトルデザインを施したものに。
かと言ってやはりイラストがメインなのでデザインが主張し過ぎずに、
それぞれのイラストの雰囲気に合うようデザインしました。
(デザイン:小林)


ポスターに関しては箱もデザインしました。
種類が多いので予想される売り場の混雑を考えて、
デザインが混乱しないように部ごとにそれぞれ刷り色を変えて、
箱を見れば何部かひと目で認識できるように工夫しました。

★クリアファイル
原画展ということでイラストをメインにそれぞれ部ごとのイメージでデザイン。
基本的には、人物のキリヌキイラストに対して背景を重ねた時に
それぞれ美しく見えるようにしてみました。
なので、実際ファイルに紙を挟むと背景が見えなくなってしまいます・・。
でもまあそれはしょうがないかな(笑)。
(デザイン:小林&堀井)




★ポストカード100種
ポストカードはヴァンヌーボという印刷発色が良く手触りも良い用紙に、
荒木先生の独特の色味を再現するため4色+蛍光ピンク+蛍光グリーンの6色印刷。
まるでミニ原画!といった趣のある商品です。
基本的にはあまりデザインは入れておらず、
100枚ズラっと並べた時、1〜8部がそれぞれ部の境界としての扉になるように、
1部に対して各1枚ずつデザインを施しました。
まあこれはとにかく、色校正が超大変でした・・!
100枚ほとんどが三校とってます・・(色校正を3回出すこと)!
そのうちの何十枚かは四校もあります・・(笑)
まあそのぶん色の仕上がりはかなり良いです!
(デザイン:小林)

★ポストカード100種セットBOX
五條製紙さんのスペシャリティーというメタリック紫のホログラム用紙に、
ジョジョ展の英字ロゴと東京展キービジュアルの
承太郎とイギーのラフ画をグロス金箔押し。
さらにBOX全体にジョースター家の血統の証である☆マークを空押し。
中はパールがかったガンメタリックの用紙に、
1~8部のジョジョ擬音をめいっぱい銀インクで敷きつめてあります。
そこへポストカード100種+特典の5種の銀の用紙に印刷した
スペシャルキラカードが収納されています!
正直、ポストカードをバラで買うよりもだんぜんお得な商品。、
豪華パッケージ仕様でかなり満足ゆく1品になっていると思います。
(デザイン:小林)


特典のスペシャルカード5種
人物の背景がキラキラ輝くキラカード仕様。



★複製原画
大日本印刷さんが持つ複製原画技術、プリモアートで印刷。
通常のオフセット印刷と違いアミ点が出ないなめらかな階調を再現。
原画とにらめっこしながら、かなり神経質に色校正しました。
原画通りの原寸サイズで大きく、校正も4校までとって
細部までかなり厳しくチェックしたので、かなり精神的に疲れました…
その甲斐あってか、かなり原画に近い色味に再現できました!
とは言ってもやはり印刷なので、
原画の色と寸分の狂いもなく同じとまではいきませんが、
それでも感覚としてはかなりオリジナルの色に近づくことができたと思います。
その証拠に、印刷物と原画を並べながら色校正やっていたんですが、
一瞬どっちが本物かわからなくなって、
何度も原画のほうに赤を入れそうになりました!ひぃ恐ろしいッ!!
これはかなり手に汗にぎるオススメ商品になりました!
(デザイン:小林)


ちなみに左が原画、右が色校正。
★HIROHIKO ARAKI WORKS 1981-2012
荒木先生のデビューから現在に至るまで、
30年間描き続けたカラーイラスト500点以上を収録した、
オールカラーイラストカタログ。
デビュー作品の「武装ポーカー」の扉イラストから始まり、
「アウトローマン」「バージニアによろしく」
「魔少年B.T.」「バオー来訪者」「ゴージャス☆アイリン」
そして、「ジョジョの奇妙な冒険」第1部~第8部ジョジョリオン、
岸辺露伴シリーズや短編集、さらに雑誌の表紙や、ゲーム、Tシャツなど、
連載作品以外のカラーイラストもほぼ網羅されていて、
荒木飛呂彦30周年の軌跡を感じることのできるラストカタログです!
さらに、特別コラムとして、椛島良介氏(初代編集)、
高橋明也氏(美術史家)、冨樫義博氏(漫画家)、乙一氏(小説家)、
メディコスエンタテインメントフィギュア原型チーム氏、
斎藤環氏(精神科医)、成見紀子氏(デザイナー)、よしもとばなな氏(小説家)が、
コメントを寄せていらっしゃいます。
そしてなんと目の眩むような豪華な人達に混じって、
実は私、小林も末席に名を連ねさせて頂きました。すみません・・。
よろしければ読んでみて頂けたら幸いです。
さて、デザインについてですが、
カバーは、荒木先生のイメージカラーでもある荒木パープル地に、
メタリックパープルの☆地紋を敷き詰め、
東京展のキービジュアルの承太郎とイギーのラフ画を金色で配置。
タイトルはジョジョ展の英文ロゴと同じオリジナルフォントで組みました。
コート紙に特色4色+インラインホイル印刷したものにグロスPP貼り。
初めてインラインホイル印刷試してみましたけど、
煌びやかで非常に面白い効果が得られ初校が出た時ワクワクしました!(笑)
表紙は4c印刷にグロスPP貼り。
全体を黒地にして、☆の中にジョジョをはじめ
荒木先生の描く主要キャラクターをカラフルに入れ込み、
荒木キャラオールスター感あるデザインにしてみました。
(デザイン:小林)




扉はこんな感じ。表紙の裏には黄緑でジョジョ擬音が!

この本、実は小口にある仕掛けをしていまして・・・

左へしならすと「オラオラオラオラオラ」が!(笑)

そして右へしならすと「無駄無駄無駄無駄無駄」が!(笑)

これはもちろん、第3部のあの承太郎とDIOの名バトルシーンの台詞です!
何度も飽きることなくこの本を眺めて欲しいので、
何度も本を触りたくなるようにちょっとした遊びを入れてみました。
このギミック、実際本を触ってみるとけっこう楽しいですよ(笑)
以上、そんなこんなでまさにジョジョ祭り!な2012年でした!!
皆様いかがだったでしょうか?
仕事を忘れ楽しんで作らせて頂いたジョジョグッズの数々、
簡単ではありますがザザーっと紹介させて頂きました。
もし、俺も欲しいィィイイイ!!!!と思われた方、朗報です!
「ジョジョ展」はすでに終わったのですが、
なんと、ここで紹介したグッズ(複製原画を除く)は、
集英社「Mekke!」にてお買い求めになります!!!!!
期間限定特別販売≪販売期間:11/12~2013/1/31≫とういうことなので、
手に入れたい方はお早めにどうぞ!
というわけで、ぜひィィイイイ!!!!!
昨年2012年、「ジョジョの奇妙な冒険」作品25周年を記念し、
荒木飛呂彦先生初の原画展「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」が、
仙台(7/28〜8/14)と東京(10/6〜11/4)で開催され、
めでたく大盛況のうちに終了しました。
「ジョジョ展」ではいくつかデザインを担当させて頂きましたので、
遅ればせながらその内容をブログに記しておきたいと思います。
★「ジョジョ展」ロゴタイプ

まずは「ジョジョ展」ロゴタイプ。
何案か作って、荒木先生に超即決で気に入ってもらえたロゴ。
実はこれ、元々は昨年装丁させて頂いた
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のロゴと同書体のデザインで、
下にある英文も全部それに合わせて作字してあります。
元々は露伴のために作った書体なんですが、
試しに「ジョジョ展」用に作ってみたらズキュウウゥゥン!とハマリました!
個人的にもこの書体かなり気に入っていて、
将来、ARAKI FONTとしてフォント化できたらいいなあ〜と思ってみたり…。
ひらがなカタカナ英字数字だけならわりとすぐできそうだけど、
漢字全部とかどれくらい時間かかるんだろう…?
誰かやってくれな・・(略)
老後の趣味でフォント作成しようかな?(笑)
(デザイン:小林)
★B1ポスター1種(東京展のキービジュアル承太郎とイギー)

「ジョジョ展(東京展)」のキービジュアルである
描き下ろしの富士山と承太郎&イギーのイラストに
ジョジョ展の英文ロゴver.をシンプルに配置したイメージポスター。
(デザイン:小林)
★B2ポスター10種(歴代ジョジョ)
荒木先生の希望もあり、ポスターは原画そのままではなく、
イラストにそれぞれタイトルデザインを施したものに。
かと言ってやはりイラストがメインなのでデザインが主張し過ぎずに、
それぞれのイラストの雰囲気に合うようデザインしました。
(デザイン:小林)


ポスターに関しては箱もデザインしました。
種類が多いので予想される売り場の混雑を考えて、
デザインが混乱しないように部ごとにそれぞれ刷り色を変えて、
箱を見れば何部かひと目で認識できるように工夫しました。

★クリアファイル
原画展ということでイラストをメインにそれぞれ部ごとのイメージでデザイン。
基本的には、人物のキリヌキイラストに対して背景を重ねた時に
それぞれ美しく見えるようにしてみました。
なので、実際ファイルに紙を挟むと背景が見えなくなってしまいます・・。
でもまあそれはしょうがないかな(笑)。
(デザイン:小林&堀井)




★ポストカード100種
ポストカードはヴァンヌーボという印刷発色が良く手触りも良い用紙に、
荒木先生の独特の色味を再現するため4色+蛍光ピンク+蛍光グリーンの6色印刷。
まるでミニ原画!といった趣のある商品です。
基本的にはあまりデザインは入れておらず、
100枚ズラっと並べた時、1〜8部がそれぞれ部の境界としての扉になるように、
1部に対して各1枚ずつデザインを施しました。
まあこれはとにかく、色校正が超大変でした・・!
100枚ほとんどが三校とってます・・(色校正を3回出すこと)!
そのうちの何十枚かは四校もあります・・(笑)
まあそのぶん色の仕上がりはかなり良いです!
(デザイン:小林)

★ポストカード100種セットBOX
五條製紙さんのスペシャリティーというメタリック紫のホログラム用紙に、
ジョジョ展の英字ロゴと東京展キービジュアルの
承太郎とイギーのラフ画をグロス金箔押し。
さらにBOX全体にジョースター家の血統の証である☆マークを空押し。
中はパールがかったガンメタリックの用紙に、
1~8部のジョジョ擬音をめいっぱい銀インクで敷きつめてあります。
そこへポストカード100種+特典の5種の銀の用紙に印刷した
スペシャルキラカードが収納されています!
正直、ポストカードをバラで買うよりもだんぜんお得な商品。、
豪華パッケージ仕様でかなり満足ゆく1品になっていると思います。
(デザイン:小林)


特典のスペシャルカード5種
人物の背景がキラキラ輝くキラカード仕様。



★複製原画
大日本印刷さんが持つ複製原画技術、プリモアートで印刷。
通常のオフセット印刷と違いアミ点が出ないなめらかな階調を再現。
原画とにらめっこしながら、かなり神経質に色校正しました。
原画通りの原寸サイズで大きく、校正も4校までとって
細部までかなり厳しくチェックしたので、かなり精神的に疲れました…
その甲斐あってか、かなり原画に近い色味に再現できました!
とは言ってもやはり印刷なので、
原画の色と寸分の狂いもなく同じとまではいきませんが、
それでも感覚としてはかなりオリジナルの色に近づくことができたと思います。
その証拠に、印刷物と原画を並べながら色校正やっていたんですが、
一瞬どっちが本物かわからなくなって、
何度も原画のほうに赤を入れそうになりました!ひぃ恐ろしいッ!!
これはかなり手に汗にぎるオススメ商品になりました!
(デザイン:小林)


ちなみに左が原画、右が色校正。
★HIROHIKO ARAKI WORKS 1981-2012
荒木先生のデビューから現在に至るまで、
30年間描き続けたカラーイラスト500点以上を収録した、
オールカラーイラストカタログ。
デビュー作品の「武装ポーカー」の扉イラストから始まり、
「アウトローマン」「バージニアによろしく」
「魔少年B.T.」「バオー来訪者」「ゴージャス☆アイリン」
そして、「ジョジョの奇妙な冒険」第1部~第8部ジョジョリオン、
岸辺露伴シリーズや短編集、さらに雑誌の表紙や、ゲーム、Tシャツなど、
連載作品以外のカラーイラストもほぼ網羅されていて、
荒木飛呂彦30周年の軌跡を感じることのできるラストカタログです!
さらに、特別コラムとして、椛島良介氏(初代編集)、
高橋明也氏(美術史家)、冨樫義博氏(漫画家)、乙一氏(小説家)、
メディコスエンタテインメントフィギュア原型チーム氏、
斎藤環氏(精神科医)、成見紀子氏(デザイナー)、よしもとばなな氏(小説家)が、
コメントを寄せていらっしゃいます。
そしてなんと目の眩むような豪華な人達に混じって、
実は私、小林も末席に名を連ねさせて頂きました。すみません・・。
よろしければ読んでみて頂けたら幸いです。
さて、デザインについてですが、
カバーは、荒木先生のイメージカラーでもある荒木パープル地に、
メタリックパープルの☆地紋を敷き詰め、
東京展のキービジュアルの承太郎とイギーのラフ画を金色で配置。
タイトルはジョジョ展の英文ロゴと同じオリジナルフォントで組みました。
コート紙に特色4色+インラインホイル印刷したものにグロスPP貼り。
初めてインラインホイル印刷試してみましたけど、
煌びやかで非常に面白い効果が得られ初校が出た時ワクワクしました!(笑)
表紙は4c印刷にグロスPP貼り。
全体を黒地にして、☆の中にジョジョをはじめ
荒木先生の描く主要キャラクターをカラフルに入れ込み、
荒木キャラオールスター感あるデザインにしてみました。
(デザイン:小林)




扉はこんな感じ。表紙の裏には黄緑でジョジョ擬音が!

この本、実は小口にある仕掛けをしていまして・・・

左へしならすと「オラオラオラオラオラ」が!(笑)

そして右へしならすと「無駄無駄無駄無駄無駄」が!(笑)

これはもちろん、第3部のあの承太郎とDIOの名バトルシーンの台詞です!
何度も飽きることなくこの本を眺めて欲しいので、
何度も本を触りたくなるようにちょっとした遊びを入れてみました。
このギミック、実際本を触ってみるとけっこう楽しいですよ(笑)
以上、そんなこんなでまさにジョジョ祭り!な2012年でした!!
皆様いかがだったでしょうか?
仕事を忘れ楽しんで作らせて頂いたジョジョグッズの数々、
簡単ではありますがザザーっと紹介させて頂きました。
もし、俺も欲しいィィイイイ!!!!と思われた方、朗報です!
「ジョジョ展」はすでに終わったのですが、
なんと、ここで紹介したグッズ(複製原画を除く)は、
集英社「Mekke!」にてお買い求めになります!!!!!
期間限定特別販売≪販売期間:11/12~2013/1/31≫とういうことなので、
手に入れたい方はお早めにどうぞ!
というわけで、ぜひィィイイイ!!!!!